神前式の儀式の中に三三九度がございます。
この儀式は新郎様と新婦様が何度も盃を重ねる儀式です。
固い縁を結ぶという意味が込められた儀式です。
三三九度は古代中国の陰陽の考え方に由来したもので
陽の数である三や九の数字を用いています。
正式な「三三九度」では大中小3つの盃を使用します。
まず新郎様が小さい盃(一の杯)を手に取り、巫女にお神酒を3度に分けて注いでもらいます。
注いでもらったお神酒は新郎様が一口、二口、口につけて
三口目で一気に飲み干します。
次にその盃を新婦様にお渡しし、新婦様も同様に飲みます。
飲み干した新婦様は新郎様にお渡しし、もう一度新郎様が同様の手順で飲みます。
この後は新婦様が中の盃(二の杯)を手に取り、
先程のように新婦様、新郎様、新婦様の順に飲みます。
これが終わったら、新郎様が大きい盃(三の杯)を手にとり、
新郎様、新婦様、新郎様の順に同様の手順で飲みます。
つまりまとめると「三杯×三献=九献」お神酒をいただく儀式です。
現在では、簡略して一つの杯を新郎様と新婦様が交互にいただく場合もあります。
また、使用する3つの盃にも意味があります。
小盃は過去をあらわし、新郎様と新婦様が巡り合えたことを先祖に感謝する意味、
中盃は現在をあらわし、お二人でこれから末永く力を合わせて生きていく意味、
大盃は未来をあらわし、未来の一家の安泰と子孫繁栄を願う意味が込められています。
三三九度はお二人の固い縁を結ぶ意味だけでなく、
過去、現在、そして未来にわたる素敵な意味が込められています。
儀式の意味を知り、より深い結婚式にしていきましょう。