結婚式の引出物のひとつに鰹節があります。
鰹節はとても縁起の良いものであり、
結婚式以外にも七五三や入学の内祝いなどにも用いられます。
鰹節は切り口が松の木の年輪に似ていることから
松の気高さを讃えて「松魚節」とよばれています。
「勝魚」「勝魚節」ともよばれており、
昔から縁起がよいものとされ、祝儀の贈り物に使われていました。
特に、結納や結婚式では鰹節はとても欠かせない存在でした。
鰹節は鰹を3枚におろし、その半身をさらに2枚におろして作ります。
その2枚のうち、鰹の背側の身で作られる鰹節は「雄節」
腹側で作られる鰹節は「雌節」と呼ばれています。
雄節と雌節は2本ぴったりあわさる形でできています。
このことから鰹節は夫婦の象徴として用いられるようになりました。
雄節と雌節をあわせた形は亀の甲に似ています。
亀は長寿や金運、幸福の象徴とされる縁起の良い生き物です。
その亀の甲に似ていることからも鰹節は縁起の良い品です。
実用品でもありますので、喜んでいただける贈り物のひとつといえるでしょう。